8月の佐世保・上

夏休みを利用して、佐世保に行ってきた。

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張り切ってSuicaに現金をチャージしてきたのに、佐世保でSuicaは使えないという驚愕の事実に、旅の先行きが不安になる。

バスに揺られ揺られて。


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目指すは『針尾送信所』である。

旧日本海軍が大正7年~11年にかけて建てた送信施設。日露戦争を契機として無線連絡体制の強化が必要となり、総工費155万円(現在の約250億円)を費やして建設された。

太平洋戦争開戦を告げた「ニイヤカヤマノボレ1208」も、ここから送信されたそうだ。

近づくほどに、周りののどかな光景からは浮きまくったその存在感が際立つ。

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威圧感が物凄い。


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「ここから刻まれた歴史」を思うと、なんとも形容できない気持ちになる。ただ、確実に思うことは、「今は亡き全ての魂が安らかであるよう」ということだ。



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私は何もせず、ただただ3本の塔を見上げていた。

そろそろ帰るか。


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あれから何十年も、この場所でヒマワリは咲いているのだろうか。


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朽ちてるね~。
スカイラインかな。



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再びバスに揺られて、佐世保の街に戻る。海を眺めながら缶ビールを飲んだ。普段とは違う時間の流れ方だ。最近少し疲れていたのかもしれない。


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本場の長崎ちゃんぽんがまいうーだ。

ホテルにチェックインして休んだが、夜中に発熱を感じて目覚める。「少し疲れているのだろう」程度に思ったが、これが後の悲劇に繋がるとは思っていなかった。





7月の東京

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パワフル!
アイスコーヒーとビールしか入っていない胃に重い一発。



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変わりゆく街、渋谷。



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これからどんな表情を見せてくれるのだろう。



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早々にチェックアウト。




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昼に友達と新宿で待ち合わせるまで、時間がある。




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あの日の自分に伝えたい事があって、かつて住んでいた街へ。

「楽ではないけど、なんとかなってる。ムカつくことも目一杯あるけどな。でも、イヤなことばかりじゃないからさ、悲観するなよ。生きろ」

伝わってくれたら嬉しい。
バック・トゥ・ザ・フューチャー。



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しかし、相変わらず狭苦しい通りだな。



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夏だな。

夏の空気に包まれて日常に。

夏。




灰色の空と巨大な船

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知らない街の商店街を歩くのが好きだ。そこには観光スポットにはない魅力がある。より生活に密着した空気。シャッターが下りたままの店が多いし、働いている人も買い物客も高齢者が目立つ。これは大都会ではなく、地方都市に顕著に表れる傾向なのだろうか?この国の未来を示唆した光景であるのだろう。ゴーストタウン化した商店街はどんどん増えるだろうし、大型ショッピングモールは増えるであろう。


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おっと、申し遅れました。訪れたのは長崎県の佐世保であります。私の母が中学生の頃に住んでいた街でもある。「歩いていると、よくアメリカ兵に声をかけられたものよ」なんて話を昔聞いたことがある。




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防空壕の跡でハンバーガーとは!商魂逞しいと言うよりも、戦時中の日常の延長線上にこの店があるってだけなのだろう。



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ハンバーガーはとても美味しかった。まいうー。



お腹が満たされたので、港の方に行ってみた。


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いろいろと考えされられる港の風景であるが、決して嫌いではなく、むしろ好きな雰囲気だ。

どこか現実離れしているようにも感じるのは、とりあえず現在の日本が「平和」であるからだろう。有事の際には、この港はどんな表情を見せるのだろうか?そんなことを考えながら、しばらく海を眺めていた。








にゃんごすたーがやってきた!

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Youtubeで話題になった、青森県黒石市の非公認ゆるキャラ「にゃんごすたー」が九州に初上陸ということで、お隣の佐賀県までいってきた。


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ドラムテクニックは超絶!
ゆるキャラ界も飽和状態だし、一芸に秀でた何かがないと厳しい世界なのだろうな。

ラストの曲(X-JAPANの紅)では。曲の途中でスティックを落としてしまい、手で叩き切るという荒業を敢行!個人的には、例え少し間が空いたとしても、スティックを拾いなおしてドラムを叩いて欲しかったな。これが普通のバンドだったら、ドラマーは何らかのアクシデントがあったとしても、リズムを鳴らし続けるのが務めだと思うのだが、ゆるキャラのエンタメ性を考えると、リズムのキープは後回しにしてアクシデントを、一つの笑いとして成立させ、カッコよくラストをきめて欲しかったところだ。

あー、でもトータルで楽しめた。行ってよかったと思う。


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昼は佐賀牛を使ったハンバーガーで、これがなかなかの美味しさだった。今までの人生で一番大きなハンバーガーだった。

九州の中でも、一番地味かもしれない佐賀県。しかし、自分が知らないだけで、面白いものはいろいろあるのだろう。また行ってみたい。


The Willard~Rock Romancer Cruisin' in Osaka

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もう30年ほど追い続けている大好きなバンド、The Willardの10年ぶり(!)のアルバムが素晴らしかったので、これは是非ライブを観たいという気持ちが高まり、大阪に飛ぶことにした。


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福岡からだと1時間くらいで着いちゃうのね。そう考えると近いな大阪。



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大阪に来るのは20年振りくらいなんじゃなかな。そうそう、この空気。




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ホテルにチェックイン。一休みして会場の梅田へ。



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会場に到着し、列に並んでいたら、とても素敵なビルがあった。



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整理番号63番の良番だったので、折角だからと前で見ることにした。ここ数年、ライブといえば後ろの方でゆっくり観るスタンスである私にとっては珍しい事態である。

定刻を少し過ぎてライブスタート。
目の前に現れたカリスマは、相変わらず孤高のカリスマであった。インディーズで人気を誇り、鳴り物入りでメジャーデビューしたが、これといったヒット曲はないまま、今もインディーズで活動を続けている。正式なメンバーはオリジナルメンバーのボーカリストJun氏のみである。彼が今でも歌い続けている理由は何なのだろうか。

観ていて思ったのだが、たまに「何もないところを見つめている」かのような目をしていた。私には見えない何かが見えているのかもしれない。

新作からの楽曲と、懐かしいナンバーのバランスがとてもよく、大満足のライブだった。ライブでこんなに汗だくになったのはいつ以来だろう?忘れていた何かを取り戻せたような気がした。


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終演後、チケットと引き換えたビールでカラカラになった喉を潤しながら、先程の建物を見上げる。20年前に大阪を訪れた時にはなかったであろうこの建物は、これから何十年ここに立ち続けるのだろう。



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一旦ホテルに戻り、大浴場で汗を流した後、散歩がてら夜の街に繰り出した。週末だというのに、早くに閉めている店が多いのは意外だったな。新宿歌舞伎町は別格としても、 中洲やススキノの感覚が異常なのだろうか?巡回する警察官の数が多い印象をうけた。



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とってもベタに串カツなんか食っちゃったりしてね。夜中なのにね。


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なんだかんだでホテルに帰り着いたのはド深夜であった。不思議と眠くなかったのだが、もう一度風呂に入ってから就寝。


割と早い時間に目覚め、まずは朝風呂。気持ち良い。ホテルの朝食はスキップして、早々にチェックアウト。そういや、部屋にあった空気清浄機が良かったな。空気清浄機…ちょっと欲しくなった。



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旅行中、不動産屋の前で足を止めてしまう癖がある。おかしいかしら。



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それにしても天気が良い。立ち止まって着ていたパーカーを畳んでリュックに詰め込む。半袖のTシャツで十分だ。


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なんというか、街並みが、漫画『ナニワ金融道』の背景っぽい。当たり前か。



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東京在住のお友達、YKちゃんオススメのうどん屋で、昼食を。


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カレーうどんを「激辛」で。辛い物大好きなYKちゃんらしいチョイスである。今まで食べてきた中で一番辛いカレーうどんであったのだが、これが刺激的で超美味い!スルーしてしまいがちだが、麺もかなり美味い。博多のやわらかうどんには、まだイマイチ馴染めていないので、嬉しい情報であった。


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もう一軒行きたい店があったのだが、飛行機の時間もあり断念。twitterで知り合った札幌から大阪に遠征してきたM氏と関空で逢うべく、早めに移動することにした。

…のだが、運命のいたずら(保安検査や搭乗手続きはフライト90分前からルール)に翻弄された我々は、結局会えずじまいだった。氏とは「またの機会に是非会おう!」と熱いLINEのやりとりを交わした。大人になると、共通の趣味ができにくいのが現実なのだが、インターネットはそういう壁をもブチ壊すパワーがある。同じく北九州から大阪に来ていたSさんにもいつか会えたら良い。早ければ年末にも実現するかもしれない。とても楽しみだ。


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さらば大阪!また逢う日まで。
今度は20年もあけず、近いうちにまた来るよ。
離陸を待たずして、前夜の睡眠不足によりウトウトしてしまった。


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15分に一度くらい、起きたりしながら、気付けば福岡到着。おい大阪!マジで近いじゃないか!なんだこの距離感!

見慣れた景色と、耳に入ってくる博多弁。そうか。私は日常に着地したのだな。


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快く送り出してくれた妻に、お土産を。よくわからんが、こういうのって、きっと大事なことだと思う。いつも私を自由にさせてくれているので、感謝である。


楽しかった愛しき週末を見送りつつ、また明日から「普通の日々」を過ごしていこうと思う。二日ぶりにヒゲをそりながら。そう決意するのだった。
















haunted days

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Ystk a.k.a濃紺

Author:Ystk a.k.a濃紺
◆1971年生まれ。廃人寸前からサラリーマンへ奇跡の転身。 音楽好き。愛すべき80年代カルチャーを礎に、現在を生き未来を感じたい。東京→仙台→札幌→福岡。

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