目線の高さ

 電動車椅子を使っている友達と食事をした。ごはんは美味しく、おしゃべりも楽しく、有意義な時間を過ごせた。

駅まで送っていくことにした。「バリアフリー」という言葉は、すっかり日常に溶け込んでいると思うのだが、車椅子の彼女と一緒に歩いていると、「全然フリーじゃねえじゃん!」と思う。

駅にたどり着くまでに、どのくらいの段差があっただろう。段差だけではない。他にもいろいろと苦労するポイントがあった。「街は、こんなにも車椅子に優しくないのか」と、驚いた。

博多駅の構内は、人であふれかえっていた。

大きなリュックサックの若者が、自転車を組み立てていた。
「自転車で九州一周」とか、そんな感じに見える。

彼女は「いいな…自転車」と言った。

その言葉が私に向けられたものなのか、独り言なのかはわからなかったのだが、私はその言葉に対して、どう言葉を返したら良いのかわからなかった。車椅子の後ろの部分に手を添えて、黙って歩くしかなかった。気の利いた一言が、思い浮かばなかった。

私は、いい人を気取る気はないし、社会福祉の知識もない。
ただ、どうも釈然としない何かが、喉の奥につっかえている気がしてならなかった。

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コメント

No title

健常者には気付けないことをどんどん声をあげてかなきゃ
よくならないと思う。
最近では「バリアフリー」という言葉時代古いというか差別というか
健常者側からみた上から目線的用語との解釈もあるとか。

No title

>ゴリラさん
スロープとかエレベーターとかトイレとか、以前に比べればずいぶん増えたと思うのですが、実際に車椅子を使用している人の視点に立つと、不便は多いものですね。

>>最近では「バリアフリー」という言葉時代古いというか差別というか
健常者側からみた上から目線的用語との解釈もあるとか。
<これは理解し難い解釈です。
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濃紺

Author:濃紺
◆1971年生まれ。廃人寸前からサラリーマンへ奇跡の転身。 音楽好き。愛すべき80年代カルチャーを礎に、現在を生き未来を感じたい。東京→仙台→札幌→福岡。

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