ジェネレーション・シンコペーション

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歩きながらとか、自転車に乗りながら歌っている人って、たまにいるじゃない。
イヤフォンしたままの人にも多いよね。
無意識に歌っちゃっている人もいるのだろう。
前から人が来たりすると、歌うのをやめちゃう人が多いのだけれど、構わず歌い続けている人もいる。


少し酔ってるのか何か知らないけれど、歌いながら御陽気に歩いていたり、自転車に乗っているおじさんなんか多いね。

前々から思っていることがあるのだけれど、どうして「歌いっぱなし御陽気おじさん」は、歌メロがちょっとヘンなのだろう。

メロディうろ覚えが大きな原因だとは思うのだけれど、共通しているのが、大概シンコペーションを無視したメロディで歌っちゃっているんだよ。

「シンコペーション」って、音楽の授業で習うっけ?

シンコペーション(syncopation、切分法)とは、西洋音楽において、ひとつの音がより劣位の拍(弱拍・裏拍)からより優位の拍(強拍・表拍)に鳴り続けることによって生じるリズムのことである。 俗語として「食う」と表現する[1]場合も多い。(8分食う、16分食うなど) 疾走感を表現できることから、ロック系の楽曲で使用されることが多い。

たとえば、ある小節の弱拍(裏拍)から、小節線と、次の小節の最初に置かれる強拍までタイによりひとつの音としてつながっていれば、それはシンコペーションのリズムである。このとき、後の小節の最初の強拍が、つながった音のはじめまでさかのぼって移動すると考えられることがある。


■Wikipedia-シンコペーション



シンコペーション[syncopation]
弱拍(ウラ)と強拍(オモテ)のリズムがタイで結ばれてアクセントの位置が移動したリズム。syncopte-切分(移動)する、の意。

■Weblio-シンコペーションとは


文字で説明しようとすると、かえって解りにくいね。



■YouTube-シンコペーションの使用例

こういうことだ。
何となくわかるでしょ。


でね、今日も「歌いっぱなし御陽気おじさん」に遭遇したのだけれど…おじさんというか、おじさんとおじいさんの中間くらいの年齢だと思うのだけれど、サザンオールスターズの「いとしのエリー」を歌っていたんだ。

サビは本来

「わらってもっとベイベ~ェ」じゃない。
タタンタ タンタ タンタータ って感じだよね。

それが、そのおじさんは

「わらてーもと~ベイベ~エ」なんだよ。
タタター タター タタタータ こんな感じ。

この気持ち悪さ…伝わるかな。

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シンコペーションを譜面で捉えると複雑に感じてしまうかもしれないけれど、要は、16分の裏拍とか、3連符を(無意識にでも)感じられているかどうかだと思うのだ。かなり乱暴に言えば「ノリ」だ。ちょっとだけ音楽的に言えば、「食って」いたり、「ハネて」いたりすることだ。

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これは推測なのだけれど、多分、若い世代ほど、リズムに関しては無意識にいろいろと染みついていると思う。例えば、今の20歳くらいの子達って、物心つく前から、いろいろなリズムを取り入れた楽曲を聴きながら育ってきたはずだ。それこそ、アニメソングや子供向け番組の楽曲だって、かなり斬新なアプローチの曲も多々あっただろう。

音楽的な理論も大切なのだけれど、例えば単純に、「ちょっと歌ってみて」とか、「ちょっと踊ってみて」と言われた時のノリは、きっと「歌いっぱなし御陽気おじさん」とは、全然別次元ではないかと。

そして、今の小学生や中学生。
無意識に、ダブステップの要素なんかが入ったJ-POPを、なんとなく聴きながら育った世代が、やがて音楽をクリエイトする側になる訳だけれど、その時は、一体どのようなリズムを紡ぐのかが、今から楽しみなような、恐ろしいような気がしてならない。

その頃には、自分が「歌いっぱなし御陽気おじさん」になっているかもしれないね。


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コメント

今の小学生や中学生の世代が、やがて音楽をクリエイトする側になる時代の音楽に思いをはせるの、ものすごく視野が縦に(横に?)広いですね。おもろい。

>ゴリラさん
明るい未来を何かと描きづらい世の中ですからね。
せめてこういうところに楽しみを期待したいところです。
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濃紺

Author:濃紺
◆1971年生まれ。廃人寸前からサラリーマンへ奇跡の転身。 音楽好き。愛すべき80年代カルチャーを礎に、現在を生き未来を感じたい。東京→仙台→札幌→福岡。

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