ノー・コントロール

What do you call that noise ?

RESPECT  

80年代の終わりにバンドブームが起こったと定義すれば、当時高校生だった自分は間違いなくバンドブーム直撃世代である。次々といろいろなバンドが出てきて面白かった。「あれもこれも聴きたいぜ」飽きることがなかった。高校生だった3年間に聴いたアルバムは、膨大な量だったと思う。

インディーズシーンも面白かったし、インディーズのバンドがメジャーに進出するのは痛快だった。ラフィンノーズのチャーミーが、「夜のヒットスタジオ」にて、カメラに向かって唾だかガムを吐いた時は、「いいぞ!もっとやれ!」と思っていた。相当苦情がきたらしいが、それも含めて面白かった。

やがて「ホコ天」ブームが来て、テレビでは「イカ天」が始まる。イカ天には、かっこいいバンドや個性的なバンドも沢山出ていたけれど、「何か違うんじゃねーの?」と思うことも多かった。

「イカ天見た?あのバンド面白かったよね」

クラスでは、あんなダサい奴まで「ロック」を聴いている。おいおいちょっと待て。ロックってのは、そういうことなのか?「ロック選民思想」という訳ではないが、どうにも矛盾を感じて仕方がない。理屈じゃない。ロックってのは、もっとかっこいいもんだ。

「お前らはお前らの言うロックで、せいぜいヘラヘラしてりゃいいよ」

今思えば、時代に振り回されているのは、完全に自分の方なのだが、バンドブーム渦中に、こういう思いをした少年少女は、実は結構多いのではないだろうか。

これは当然の流れだと思うが、ロック好きな仲間内では「ホンモノ志向」の旅が始まる。よりホンモノのロックのルーツを求める旅である。

ラモーンズ、ザ・クラッシュ。
デヴィッド・ボウイ、T.REX。
ドアーズ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド。
ジミ・ヘンドリックス、レッド・ツェッペリン。
ビートルズ、ローリングストーンズ。

すると、どんどんシブい方向に行ってしまって、古いブルースやソウルやR&B(現在のJ-POPにおけるR&Bとは別物)あたりに着地する。17~18歳にして、マディ・ウォーターズやオーティス・レディングを聴いては「う~ん…やっぱりホンモノは違うねぇ」なんて唸っているが、本質はイマイチわかっていなかった。とにかく一歩でもホンモノに近づくために、思いっきり背伸びをしていた。

redding0617.jpg

ようやく最近になって、あの頃聴いていた曲を「背伸びせず」聴けるようになった気がする。それは自分にとって、とても自然なことだ。懐かしくもありつつ、新鮮な気分だ。



■YouTube-RESPECT / OTIS REDDING

もし、バンドブームがなければ、ルーツミュージックを掘り下げることはなかったのかもしれない。なんだかんだで、バンドブームの影響は受けたし、少々歪んだ形だったかもしれないが、自分はそれを存分に楽しんだと思う。


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今になって言える、「バンドブームよありがとう」。


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コメント

恐ろしいぐらい的確な分析ですな。
全くその通りで、笑いが止まりません~^^;)。

オーティス・レディングも20歳の頃に聴きましたデス。
「なんとなくブラックな雰囲気はわかるのだが、イマイチノリきれんなぁ~。」と、当時は感じておりました。

あれから40年、ノリきれなかった原因は自分にあったと
あらためて実感しております・・・。

a-tekichi #t50BOgd. | URL
2014/06/18 08:02 | edit

>a-tekichiさん
良くも悪くも、自分たちの世代には重要なムーブメントだったのでしょうね。

そうそう、イマイチノリ切れないのだけれど、戸惑いつつも聴いていた感じで(笑)。古い音楽は退屈だって思いも、ちょっとだけありつつ。

偉大なる先人たちの残した音は今も生きていて、自分が年齢を重ねてようやくグッとくるところもあったりするのが、音楽の面白いところでもありますね。

濃紺 #- | URL
2014/06/18 23:09 | edit

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