ノー・コントロール

What do you call that noise ?

盛り髪とB-52's  

帰宅時。
私は1階でエレベーターを待っていた。
扉が開き、降りてきたのは、黒いドレスの女性だった。
中洲のキャバクラのお姉さん、これからご出勤の図である。

すれ違いざまに、強烈な香りが鼻孔を突き刺す。
香水とシャンプーと柔軟材と「何か」を、親の敵(かたき)のごとく激しくシェイクしたかのような、全力のメスの香りである。
眩暈がしそうなこの香り…だが、決して嫌いではない。

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まー、こんな感じである。

俄然、注目したのは、そのモリモリに盛られた髪の毛だ。
こういう髪型、久し振りに見た気がした。
こういうのって、まだ流行ってんの?
小悪魔アゲハ?だっけ?
それとも、流行を通り越して、キャバ嬢的ヘアスタイルとして、確立しているのだろうか。
キャバクラには行かないので、わからないのだけれども。

私個人的には、巻き髪モリモリなスタイルは、攻撃的にも感じる。
ハードコア・パンクスの、逆立てた巨大なモヒカン頭に近い攻撃性である。
心の奥底でほんのりと、威嚇されている小動物になったような気分になる。

エントランスホールに、ヒールの音を響かせながら歩く、彼女の髪型のシルエットを見送りつつ、「そうだ、今夜はB-52'sを聴こうかな」と思った。

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キャバクラお姉さんの髪型のシルエットは、B-52'sを想起させたのである。

The B-52's(ビー・フィフティートゥーズ)は1976年にジョージア州アセンズで結成されたアメリカ合衆国のニュー・ウェイヴ・バンド。バンド名はケイトとシンディの特徴的な盛り上がった髪型の俗称から名付けられた。

50'sスタイルの派手な衣装に、奇妙奇天烈でひねりのあるサウンドが特徴。当時勃興していたパンク/ニュー・ウェイヴの新進アーティストとして注目を浴びる。

本国アメリカでは個性的なスタイルはなかなか理解されず、比較的イギリスでの人気が高かった。

■Wikipedia-B-52's



■YouTube-Rock Lobster / The B-52's

50年代のロックンロールを進化させようとしたら、実験に失敗しちゃったような音楽だ。
どこかギクシャクした感じは、DEVOにも共通するところがあると思う。

このキテレツなサウンドのキモは、何といっても女性コーラスの合いの手というか、素っ頓狂な叫び声が、まるで上質な柚子胡椒のような極上のスパイスとなっているのだが、いやいや、ギターのRicky Wilsonの変則チューニングも凄いのだ。

-1弦--B
-2弦--B(1弦と同じ)
-3弦--張らない
-4弦--上のD
-5弦--A
-6弦--下のD

弦楽器を弾く人なら、誰もが「変態じゃねえの」と、思うことうけあいだ。
1.2弦を同音にするのは、モジュレーション効果を狙ってのことだろう。
3弦を張らず(!)、5弦を挟んで、4弦と6弦がオクターブ上下。
このチューニングは、ギターの概念を覆す、とてもニューウェーブなチャレンジだと思う。
マネをしようとは1ミリも思わないが…。

そんな感じで、炭酸水のペットボトル片手に、B-52'sのサウンドに酔いしれた夜だった。

「さっきからグラス持ったままで、全然飲んでなくない?」

(ハイ!)何で持ってんの?(ハイ!)
(ハイ!)何で持ってんの?(ハイ!)
(ハイ!)飲んで♪(ハイ!)
(ハイ!)飲んで♪(ハイ!)
(ハイ!)飲んで♪(ハイ!)
(ハイ!)飲んで♪(ハイ!)
-------以下、手拍子と共にリピート-----

さて、私がキャバクラに行かない理由はきちんとあって、それにまつわるエピソードもあるのだが…うん、長くなるので、それはまた、気が向いたら書くことにしよう。
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