ラストシーン

「あまちゃん」、終わってしまったね。
録画組も、もう見終わった頃だと思うので、そろそろ最終回に少しばかりかすったことを書いても良いだろう。

押し付けがましくない前向きさと、じんわりとしたハッピーが混在する終わり方で、良かったなぁと思った。

まあ、朝の連ドラなので、そうそうBAD ENDINGはないだろうけれど。

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アキとユイが、トンネルを駆け抜けて行くシーンが印象的だったのだけれど、このシーンに既視感があってね。

何だっけ?
クドカンだし、何か元ネタがありそうな気もするのだが、きっと気のせいだろう。

元ネタが、あってもなくても、良いラストだったと思う。

話は変わり…。

大学生の頃に、フランス映画を観まくっていた時期があってさ。
今思えば、それは決してオシャレさんを気取っていた訳ではなく、単に背伸びをしていただけかもしれないけれど。

難解だったっり、不条理だったり、救いようの無い話も多くてね。
自分なりに、その作品の「意味」を考えていたものだ。

「ハッピーエンドではない結末もある」ってことを、それらの作品達は、イヤという程突き付けた。

後味の悪いラストシーン。
意味はわからずとも、強烈にインパクトのある色彩。
エンドロールを眺めながら飲む、すっかり冷めたコーヒーは、それはそれは不味かった。

それからの、自分の薄っぺらい人生において、「上手くいかないことの方が多い」という現実を思い知った。
フィクションではない。
現実だ。

儚(はかな)さの中に、美学を見出す余裕は、今の自分にはない。
そんなことより、明日の昼飯の方が、大問題なのだ。

あの頃、わかった(つもりになっていた?)はずの、「意味」は、今の自分ならば、また少し違った解釈をするのかもしれない。

虚構と現実のすり合わせ作業のような気もするが、若い頃に観たフランス映画を、今一度見返してみるのも、また一興だ。

20歳の頃に受けた衝撃は、41歳になった今でも、衝撃的なのだろうか。
感受性は老いるのだろうか。
それとも、経験値がそれを凌駕するのだろうか。

ラストシーンを観て、その時、自分は何を思うのか。

非常に興味深いところだ。



■YouTube-「気狂いピエロ」Pierrot Le Fou(1965仏・伊)
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濃紺

Author:濃紺
◆1971年生まれ。廃人寸前からサラリーマンへ奇跡の転身。 音楽好き。愛すべき80年代カルチャーを礎に、現在を生き未来を感じたい。東京→仙台→札幌→福岡。

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