ノー・コントロール

What do you call that noise ?

CCCDとは何だったのか  

そいつが登場したのは、今から10年くらい前だった。

コピーコントロールCD(CCCD、Copy Control CD、Copy-Controlled Compact Disc)とは、主としてパソコンでのデジタルコピーを抑止する目的で導入された技術、もしくはその技術を導入した音声記録媒体(主としてディジタルディスク)の総称である。

主に音楽用CD-DAに含まれている楽曲情報(データ)をパソコン等へ取り込む(リッピング)事を出来無くするために使用される。2000年代のパソコンの進歩によりCDの音楽データをパソコン上に移して再生して楽しむことが可能になったが、同時に音楽データをWinMX・Winnyなどのファイル共有ソフトを経由してコピーする著作権の侵害行為が増えた。音楽業界(特にエイベックス)はこのことが原因のひとつとなりCDの売上げが減少していると主張し、オーディオ機器では再生できるがパソコンへのコピーができないCDとして、コピーコントロールCDが開発されるきっかけとなった。しかし実際にはコピーコントロール機能は特定の環境でしか目的を達成できず、表面上は問題無くコピーに成功してしまう環境や、コピー目的ではない音楽再生時にまで問題が発生してしまう環境が存在する。


■Wikipedia-コピーコントロールCD

当時、音楽ファンのあいだでは、その音質の悪さが懸念された。
私は、「どうせたいしたことないんだろ?」と、たかをくくっていたのだが、初めてCCCDを再生した時には、その音質の不自然っぷりに、ひっくり返ったものである。

私の腐れ耳にも歴然だった。
何ていうか、スピーカーの前に、一枚「膜」が張っているような違和感、不自然さを感じたのだ。
イコライザーで補正して、どうのこうのなる話ではない。
だって、元のディスクの音質が悪いのだから。

アーティストが、音にこだわりぬいて作った音源を、レコード会社が最終段階で劣化させてどうすんだ?アホか?と思ったものである。

PCによる音楽コピーが、CDの売り上げ減少の原因だと?
何言ってんだ。
リスナーは、聴きたいモノは買うっての。
当然、より良い音質で聴きたいっての。

良質な音楽を提供できなくなった、レコード会社のトンチンカンな暴走であるとしか思えなかった。
自らのアホっぷりを棚に上げて、売り上げ不振を責任転嫁しているようにしか見えなかった。

アーティスト側の対応、発言にも、興味深いものがある。

■佐野元春は、所属レコード会社のエピックレコードジャパンの姿勢に疑念を抱き、プライベート・レーベルへ独立した。

■山下達郎はラジオ番組「山下達郎のJACCS CARDサンデーソングブック」にて、「次作はCCCDを導入するのか?」というリスナーの問いに対し、ユーモアを込めて「一言で言うと、山下達郎がそんなことをするはずがない(笑)」「音質を劣化させるいかなる要素も排除したい」と回答しており、コピーコントロールCDでのリリースを強く否定した。その発言通り、所属レコード会社のワーナーミュージック・ジャパンが一部作品にコピーコントロールCDを導入していた時期でも、彼の作品では一切導入されていない。

■音楽プロデューサーの佐久間正英は、同ソースのCD-DAとコピーコントロールCDを聴き比べ、コピーコントロールCDの音質劣化とコピーコントロールCDの方が再生の読み出しが遅い事が明らかであると指摘し、自分がプロデュースするバンドのCDは、なるべくコピーコントロールCDではなくCD-DAで発売するよう努力すると発表した。


様々な意味で、トンチンカンだったCCCDは、今ではすっかり姿を消した。
そりゃそうだよね。
悪いものは淘汰される。
大手レコード会社は、自らのアホっぷりを、世にさらけ出しただけだったのである。

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当時CCCDでリリースされた音源を聴き、「CCCDかー、そんなモノもあったよな」なんて思う。

結局は、時代の徒花みたいなもので、それを根拠に、10年程前の作品が、CCCDではなく、現在「CDで」ひっそりと再発されていたりするのは、あまり報じられていない事実だ。

こんなアホみたいなメディアが、二度と世に出ないことを、一音楽ファンとして、心の底から祈るばかりである。
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