チェインギャング

シャッフルモードのiPodから、ブルーハーツの「チェインギャング」。
16歳の冬に聴いていた曲を、40歳の冬に聴いている。

16歳。
24年前か。
高校生が大人になるには十分すぎる時間だが、正直言って大人になりきれていない自分がいる。

初めてのアルバイトは、雑居ビルの1階のコンビニだった。
半分遊んでいるようなものだったな。
それでも、アルバイトでお金を得ることが出来るのは嬉しかった。

午後9時にバイトは終わる。
「お先に失礼します」
制服を脱いで、ロッカーに放り込み、雑居ビルの非常階段を最上階まで昇る。

非常階段の踊り場で、ウォークマンのplayボタンを押すと、カセットテープが回り出した。
「チェインギャング」が流れてきた。

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ベルミーコーヒーを飲み、自販機で買ったセーラムに火をつける。
甘ったるいコーヒーとメンソールのタバコ。
「労働のあとの一服は最高だ」と、生意気な独り言を吐いた。

手摺から上半身を乗り出す。
仙台市長町の夜景。

いっそ何もかも、消えてなくなってしまえばいいのにと思った。

イヤホンからは「世界が歪んでいるのは、僕の仕業かもしれない」という声が聴こえた。
そうかもしれないなと思った。

あれから24年。
相変わらず世界は歪んでいて、たまに酷く苦しくなる時がある。

非常階段から見た街の風景は、あの時と大幅に変わったのだろうか?
きっとあまり変わらないのだろう。

ひとりぼっちが怖いから、半端に成長してきた。



■YouTube-チェインギャング / THE BLUE HEARTS
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コメント

No title

大丈夫、誰もが、そんな自分と何とか折り合いをつけながら、
生きてるんだと思います。

だから、時には泣いたり叫んだりしながらも、
それでも足掻いてるんだと思います。

No title

■ニ野さん
そうですよね。
きっと皆、何かを抱えたり、引き摺ったりしながら生きているのでしょう。

理想と現実のギャップに折り合いがつかないことも多々ありますが、無理矢理にでも折り合いをつけていくべきなのでしょうね。
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haunted days

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濃紺

Author:濃紺
◆1971年生まれ。廃人寸前からサラリーマンへ奇跡の転身。 音楽好き。愛すべき80年代カルチャーを礎に、現在を生き未来を感じたい。東京→仙台→札幌→福岡。

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