ノー・コントロール

What do you call that noise ?

  

「朝だぜオーイェー」と目覚めたら、まだド深夜であった。
しかもあまり良い目覚め方ではない。夢の中とはいえ、何度も殺されるのは、決して気分の良いものではない。

潜在意識が夢に影響するのを頭から否定はできないが、所謂「夢占い」的なものは、基本的に信じていない。占いで一喜一憂するのは、しんどいのである。しかも、自分が何度も殺される夢は、どう考えてもファックである。気分悪いぜ。

喉の渇きに苛々しつつ冷蔵庫を開けてみたのだが、この苛々を鎮めるための魅力的な飲み物はそこには一滴も入っていなかった。

Tシャツの上にカーディガンを羽織り、コンビニへ。結構寒くてびっくりする。バドワイザーを一気に飲み干して、今来た道を戻る。

すっかり目が覚めてしまったので、公園のベンチに腰掛けて、タバコに火を点けた。近くの線路を、貨物列車がガタゴトと通る。貨物列車は長い。一体いくつのコンテナを引っ張っているのだろうか?「13」まで数えて飽きた。

イヤホンからは、桑田佳祐の「悲しい気持ち」。この曲にまつわる思い出があった気がするのだが、すっかり忘れてしまった。しかし、思い出せないということは、思い出さなくても良いことなんだろう。きっと。

唐突に尿意。さっき流し込んだバドワイザーのせいか?、それとも微妙な寒さのせいだろうか?まあ、どっちでもよい。

私は足早に公園の公衆便所に向かい、汚れた便器に放尿した。放尿しつつ、嗅覚を刺激する不愉快なニオイに気付いた。

放尿し終わった私は、その不快なニオイが漂って来るトイレの個室の半開きのドアを、足で蹴り開けた。「ギィィ…」という、ドアの軋む音が、やたら大きく感じた。

個室内には、便器からはみ出した、カイデーなコンウーが、ズドンと鎮座していた。こりゃ、オイニーもツイキーなはずだ。

駅や公園の公衆トイレットでは、稀に見かける光景ではある。常々思っていることなのだが、仮にどれだけ焦り急いでいたとしても、カイデーなコンウーを便器からはみ出させる意味がわからない。何をどうしたら、そんな地獄絵図みたいな悲劇的なことになるのか?コンウーをするのに、どんなポジショニングをとっているのだ?わざとか?もしかしてわざとはみ出させているのか?そして、「コンウーをはみ出させた俺…今日もはみ出しチャンピオンだぜ…」と、悦に入ったりしているのだろうか?

20091018041821.jpg


私のそんなどうでもいい疑問と、はみ出したコンウーを照らしている、天井の安っぽい蛍光灯には、何匹かの小さな虫がたかっていた。

さて、帰ってもう一眠りするとしよう。
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