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「ムーミン」のスノークも、この人

帰りに近所のレンタル屋に寄り道。

あった!あったよ!『Mr.Boo』。

私の好きな香港映画スターは、ジャッキー.チェンでもなく、サモハン.キンポーでもなく、ましてやユン.ピョウでもない。
マイケル.ホイなのである(笑)。


このシリーズ、私が小中学生の頃、よくテレビ東京(系列)で放映されていた。
何度となく見たシリーズであるというのに、
なぜかストーリーはほとんど記憶にない。

記憶に深い傷跡を残しているのは広川太一郎氏による、原文を著しく逸脱した「吹き替え」の面白さだったりなんかしちゃったりなんかして~♪。

「もうダイスなだけにパラダイス!」

…なんと破壊力満点の台詞だろうか。
マイケル.ホイは100パーセント、そんな意味合いの発言はしていない。
それ以前に、この台詞自体に意味がない。

このような『駄洒落アフレコ』が全編に渡って繰り広げられるのが、
この作品の大きな魅力なのである。しかも氏の駄洒落は即興ではなく、
改変台詞をレコーディングまでに考え、台本に書き込んでおくという努力の賜物である事を知った時には、私は目頭が熱くなった。


ん?
なになに…

『このディスクには日本語吹き替えの音声は収録されていません』


…;。


何だとゴルァ−−−−−!!

居酒屋でエビピラフを頼んだら、「スイマセンお客さん、今エビ切らしちゃってるんで、エビ抜きエビピラフでいいすか?」と、店員に確認されるようなものである。

私にとっては、広川太一郎の吹き替えなきMr.Booは、まさにエビ抜きエビピラフだ。

ピラフ?好きですよ。エビが入っていなくても好きですよ。
でもエビピラフはもっと好きなんですよ。

「そうか…私が好きなのは、決してマイケル.ホイではなく、広川太一郎なのか…」

そんな訳で今夜は、
『1980』ケラリーノ.サンドロビッチ第一回監督作品
『69』村上龍原作
そして
『M-1グランプリ2001完全版』のDVDを借りて帰宅しました。


A KISS IN THE DREAMHOUSE/SIOUXSIE AND THE BANSHEES
『地獄の巫女みこナース』スージー.スー。
初めて動くバンシーズをみたのは、the cureのロバート.スミスがギタリストとして参加していた時期のライヴのブートだったのですが、「スージー=華奢な女性」という勝手な先入観を持っていた為、画面に映る“ぷるん”とした二の腕に、若干戸惑った事は今でも忘れられない。

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T.O.T.にはまだ早い

部屋には2つの小さなテーブルを置いている。

天板が木の合版で出来たテーブルには、いつもビールの空き缶、空になったペットボトル、汚れたマグカップ、タバコとライターと灰皿、ペンとメモ帳などが乗せられている。

天板がガラスで出来たテーブルには、なるべく物を置かないようにしている。
家で食事をする時は、このテーブルだ。
『食事をする前にテーブルの上を片付ける』行為が面倒であるというのがその理由だ。

ガラスのテーブルには、彼女が職場から持ち帰ってきた紫色の花。
入所していた御老人が亡くなると、数日後にその家族が「どうもお世話になりました」と、花やお菓子を持参し挨拶に訪れるという。

私の家には花瓶がないので、彼女は丁度空いた「しそ焼酎 若紫ノ君」の薄紫色の空き瓶に水を入れ、花を飾って帰っていった。

正直この部屋に花は似合わないのだが、花がある部屋というのも、なかなか良いものである。
さっき聞いた、この花の名前は、もう忘れてしまったのだが…。
私は眼鏡を外して“花瓶”の横に置き、ベッドに潜り込んだ。


明け方に近い深夜、ふと目が醒めた。
ベッドに入ったまま手を伸ばして、少しだけカーテンを開けてみる。
新築マンションと古い民家やアパートが無秩序に乱立している、
札幌市内では、お世辞にも「治安が良い」とは言えない住宅地は、まだ眠りの中だ。


静寂。
私は枕元の安物目覚まし時計の秒針の音をただただ聞いていた。

ガジャン!

静寂を切り裂いたのは、何かがガラスのテーブルに当たる音。
部屋の明かりをつけて、テーブルを検証。
天板は割れてもいないし、何かが落ちてきた様子もない。
花瓶と眼鏡が並んでいるだけだ。

私は再びベッドに潜り込んだ。
「異常なし!」
花瓶の水面が激しく揺れていた事を除いては。


medula/bjork
作品を発表するごとに、エレクトロニカに接近してきたビョークであるが、この作品では遂に「リズムトラックを自らの声で構築する」という荒技。
ツールとしての「声」の可能性。
彼女の創作のベクトルは、よりスピリチュアルな方向に向かっているのか?、それともどんどん遠去かっているのか?、いずれにしても、次回作が待ち遠しい数少ないアーティストの一人である。

haunted days

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Ystk a.k.a濃紺

Author:Ystk a.k.a濃紺
◆1971年生まれ。廃人寸前からサラリーマンへ奇跡の転身。 音楽好き。愛すべき80年代カルチャーを礎に、現在を生き未来を感じたい。東京→仙台→札幌→福岡。

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